WordPressサイトは、サイト売買市場で最も取引されているCMSの一つです。この記事では、WordPressサイトを売却する際の具体的な手順と、高く売るための準備ポイントを実務経験者の視点から解説します。
WordPressサイトが売却市場で人気の理由
WordPressは世界のウェブサイトの約43%を占めるCMSであり、買い手にとって運用ノウハウが豊富で引き継ぎしやすいという大きなメリットがあります。テーマやプラグインの情報が充実しているため、技術的なハードルが低く、初心者の買い手でも安心して運用を引き継げる点が評価されています。
ラッコM&Aなどのサイト売買プラットフォームに掲載されている案件の中でも、WordPressサイトは常に取引の中心的存在です。SEOによるオーガニック流入を主軸にしたアフィリエイトサイトやブログが多く、月収数万円〜数十万円規模の案件が豊富に流通しています。
売却前に準備すべき5つのポイント
1. サイトデータの整理
売却を検討し始めたら、まずサイトの基本情報を整理しましょう。具体的には、月間PV数・収益データ・運営コスト・使用テーマ・主要プラグイン一覧などをまとめておくと、買い手への説明がスムーズになります。
準備すべきデータの具体例:
- Google Analytics(GA4)の月別PV・セッション・ユーザー数(最低12ヶ月分)
- Google Search Consoleのクリック数・表示回数推移
- ASPごとの月別報酬実績(スクリーンショット)
- Google AdSenseの月別収益推移
- サーバー・ドメインの月額費用一覧
- ライター外注費など変動費の記録
これらのデータが揃っているだけで、買い手からの問い合わせ率が大幅に上がります。データが不完全なサイトは「何か隠しているのでは?」と疑われ、売却価格が下がる原因にもなります。
2. テーマとプラグインの最新化
WordPress本体・テーマ・プラグインを最新バージョンにアップデートしておきましょう。セキュリティの脆弱性がある状態では、買い手の評価が下がります。不要なプラグインは削除し、使用中のプラグインのライセンス状況(無料/有料・譲渡可否)も確認しておくことが大切です。
特に注意が必要なのが有料プラグインのライセンス移転です。Rank MathのPro版やWP RocketなどのWordPressプラグインは、ライセンスが「サイト単位」で付与されている場合、売却と同時にライセンスを移転する手続きが必要です。ライセンス移転が不可能なプラグインは、事前に買い手に説明しておきましょう。
3. コンテンツの品質チェック
記事のリンク切れや画像の表示崩れがないか確認します。オリジナルコンテンツであることの証明(コピペチェックツールでの確認結果など)を用意しておくと、買い手の信頼度が高まります。また、古い情報が含まれる記事はリライトしておくと評価アップにつながります。
コンテンツ品質チェックのポイント:
- 被リンクを含む外部リンクが生きているか確認(Broken Link Checker等を活用)
- コピコンテンツ率を確認(CopyContentDetector等で10%以下が理想)
- 主要キーワードの検索順位を記録しておく
- AI生成コンテンツの割合を把握しておく(買い手から必ず聞かれる)
4. 収益構造の明確化
アフィリエイト・AdSense・スポンサー記事など、収益源を明確に分類して提示できるようにしましょう。ASPごとの月別収益レポートや、AdSenseの収益推移を過去12ヶ月分まとめておくと説得力が増します。収益の安定性を示すデータは売却価格に直結します。
特に重要なのが特別単価の扱いです。成果報酬型アフィリエイトでは、長期の実績によって通常より高い単価(特別単価)が設定されていることがあります。この特別単価は売却後に引き継げない場合があるため、通常単価での収益も別途計算しておくと誠実な開示につながります。
5. ドメイン・サーバー情報の整理
ドメインの取得日・レジストラ情報・サーバー契約の詳細を整理します。ドメイン年齢が長いほど評価が高い傾向にあるため、whois情報も確認しておきましょう。サーバーの契約期間や月額費用もまとめておくと、買い手が運営コストを把握しやすくなります。
WordPressサイトの売却価格の相場
WordPressサイトの売却価格は、一般的に月間営業利益の12〜24ヶ月分が相場とされています。ただし、以下の要素によって大きく変動します。
| 月間営業利益 | 相場(12倍) | 相場(24倍) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 月3万円 | 36万円 | 72万円 | 小規模・副業サイト向け |
| 月10万円 | 120万円 | 240万円 | 最も流通が多いゾーン |
| 月30万円 | 360万円 | 720万円 | 法人買い手も増える |
| 月100万円 | 1,200万円 | 2,400万円 | 大型案件・仲介会社推奨 |
倍率を左右する主な要素は以下の通りです。
- 月間PV数:安定したトラフィックがあるほど高評価
- 収益の安定性:季節変動が少なく安定した収益は高く評価される
- ドメインパワー:被リンクの質と量、ドメイン年齢
- コンテンツの質:オリジナル記事の数と検索順位
- 運営の手離れ度:外注体制が整っているほど高評価
- 収益源の分散:複数ASP・複数案件に依存しているサイトは高倍率がつきやすい
より詳しい相場の算出方法はサイト売買の相場・バリュエーション完全ガイドをご参照ください。
おすすめの売却プラットフォーム
WordPressサイトの売却には、以下のプラットフォームがおすすめです。
| プラットフォーム | 売り手手数料 | 特徴 | おすすめケース |
|---|---|---|---|
| ラッコM&A | 無料 | 案件数No.1・エスクロー・弁護士相談付き | 初心者・全規模 |
| TRANBI | 5% | 事業承継特化・法人買い手が多い | 中〜大規模 |
| サイト売買Z | 無料 | シンプル・小規模向き | 小規模・サブ掲載 |
| サイトマ | 10〜20% | 完全お任せ型仲介 | 大型案件・初心者 |
特にラッコM&AはWordPress案件の取引実績が豊富で、ドメイン移管やサーバー引き渡しのサポートも充実しています。売り手手数料無料・エスクロー標準装備・弁護士相談付きと、コストと安全性を両立した選択肢です。
プラットフォームの詳細比較はおすすめサイト売買プラットフォーム5選の比較記事もご覧ください。
引き渡し時の注意点
WordPressサイト特有の引き渡し項目として、以下を忘れずに対応しましょう。
- WordPress管理画面のログイン情報の引き渡し(管理者権限の追加後、元のアカウントを削除)
- FTP/SFTP接続情報の共有(移行完了後にパスワード変更を促す)
- データベース情報(phpMyAdminアクセス等)
- 有料テーマ・プラグインのライセンス移転(移転可能かどうかを事前確認)
- Google Analytics・Search Consoleの権限移譲(「管理者」として追加してから自分を削除)
- ASPアカウントの名義変更またはアフィリエイトリンクの差し替え
- ドメインのレジストラ移管(お名前.com・エックスサーバーなどから買い手アカウントへ)
- 運営マニュアルの引き渡し(更新手順・外注先情報・ツール一覧)
WordPressサイトの引き渡しは、通常のサイトよりも確認項目が多くなります。エスクロー対応のプラットフォームを使えば、引き渡し確認が完了するまで代金が保護されるため、安心して進められます。
WordPressサイト売却でよくある失敗と対策
失敗1:売却価格を低く見積もりすぎる
「どうせ売れないだろう」と安易に低価格を設定してしまうケース。実際には、月収5万円のサイトでも100万円以上の価値があることは珍しくありません。まずラッコM&Aの無料査定で現在の市場価値を確認してから価格を設定しましょう。
失敗2:データを整備しないまま出品する
Google AnalyticsやASPの収益データを提示できない状態で出品すると、買い手から「信頼性が低い」と判断されます。データが揃っていない案件は成約率が大幅に下がります。
失敗3:引き渡し後のサポートを軽視する
契約書に「引き渡し後30日間のサポート」を含めていないため、引き渡し後に買い手から大量の質問が来てトラブルになるケース。事前にサポート期間と対応範囲を契約書に明記しておくことが重要です。
まとめ:WordPressサイト売却を成功させるために
WordPressサイトの売却は、事前準備の質が売却価格を大きく左右します。データの整理、テーマ・プラグインの最新化、収益構造の明確化を丁寧に行い、買い手に安心感を与えることが高額売却の鍵です。
売却の全体フローを把握したい方はサイト売却の流れ5ステップを、売却前の価値向上策を知りたい方は手数料比較2026年版もご参照ください。
📌 売却の全体フローを確認したい方は:サイト売却の流れ5ステップ|高く売るための準備とコツ
📌 プラットフォーム選びに迷ったら:おすすめサイト売買プラットフォーム5選を比較
📌 売却価格を上げたい方は:サイト売却の確定申告ガイドで売却後の税務も把握しておきましょう
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