「サイト売買を始めたいけど、ラッコM&AとTRANBI、どちらを選べばいいの?」
この疑問を持つ方は非常に多い。両プラットフォームはいずれも個人・中小企業向けのM&Aマッチングサービスとして国内トップクラスの実績を誇るが、その設計思想と得意領域は大きく異なる。
本記事では、M&Aの現場を熟知した視点から、手数料・案件数・使いやすさ・法務サポートなど10項目にわたって両サービスを徹底比較する。2026年最新データをもとに、あなたの目的に合った正しい選択ができるよう解説する。
この記事を読めばわかること:
- ラッコM&AとTRANBIの手数料・費用の違い
- 案件数・成約実績の最新データ比較
- 目的別にどちらを選ぶべきかの明確な判断基準
- 両方登録するべき理由
① 結論:目的別に使い分けるのが正解
両サービスを比較した結論を先に述べると、「どちらが優れている」という問いに対する回答は存在しない。あなたが何を売りたい・買いたいかによって、最適解が変わるのがポイントだ。
📌 結論サマリー
個人ブログ・アフィリエイト・SNSアカウント → ラッコM&A
店舗・中小企業・幅広い事業 → TRANBI
どちらも検討したい → 両方無料登録が最善
個人ブログ・アフィリエイトサイト → ラッコM&A
ラッコM&Aは、Webサイト・SNSアカウント・アプリのオンライン資産売買に特化したプラットフォームだ。
累計成約数6,275件(2025年末時点)、売り手の85%以上が個人という圧倒的なデータが示すように、アフィリエイトサイトやブログ、YouTubeチャンネル、Instagramアカウントなどを売却・購入する個人ユーザーにとって最も整備されたマーケットプレイスとなっている。
売り手手数料が完全無料な点も大きく、「試しに査定だけしてみたい」という初心者が気軽に始められる設計になっている。
店舗・中小企業・幅広い案件 → TRANBI
TRANBIは2011年創業の国内初のM&Aプラットフォームで、飲食店・小売店・製造業・IT企業など、オンライン・オフライン問わず幅広い事業規模のM&Aに対応している。
登録ユーザー数22万者超という圧倒的な規模を背景に、コワーキングスペース、保育園、ホテル、ECサイトなど多種多様な業種が日々取引されている。中小企業の後継者不在問題の解決を主眼においており、オフライン事業の売買においては国内最大級の選択肢がある。
② ラッコM&Aの特徴まとめ
ラッコM&Aは、ラッコ株式会社(福岡市)が運営するWebサイト・オンライン資産特化型のサイト売買プラットフォームだ。2020年代に急成長し、主要5サービスの中で2021年以降成約数No.1を継続している(ラッコM&A調べ)。
手数料体系(売り手無料の強み)
| 立場 | 手数料 | 備考 |
|---|---|---|
| 売り手 | 完全無料(0円) | クローズド案件オプション利用時のみ成約金額の5% |
| 買い手 | 成約金額の5% | 最低手数料:55,000円(税込) |
| サイト移行代行 | 16,500円〜 | オプション(依頼者負担) |
ラッコM&Aの最大の特徴は、売り手が完全無料でサービスを利用できる点だ。査定・登録・交渉・契約締結・エスクロー決済に至るすべての機能を、売り手はコストゼロで利用できる。
買い手の手数料は成約金額の5%(最低55,000円)と、従来の仲介会社が取る数百万円〜の手数料と比べて圧倒的に低コストだ。100万円のサイトを購入しても手数料は55,000円(最低額適用)で済む計算になる。
なお、取引が中止になった場合はラッコM&Aへの手数料は一切発生しないため、交渉が不成立に終わっても損失は生じない。
案件数・成約数の実績データ
ラッコM&Aの成長軌跡は、国内サイト売買市場の拡大そのものを体現している。
📊 ラッコM&A 最新実績(2025年末時点)
- 累計成約数:6,275件
- 累計成約金額:44億5,823万円超
- 累計掲載数:12,322件以上
- 2025年成約数:1,578件(2年連続1,500件超)
- 2025年成約金額:11億5,184万円(3年連続10億円超)
- 成約率:約43.5%(掲載後4ヶ月以上の案件)
2021年以降、主要サービス比較で成約数No.1を5年連続で継続している(ラッコM&A調べ)。特筆すべきは、成約金額50万円未満の少額取引が全体の約65%を占める点だ。これは、数万円〜数十万円規模の個人保有サイトが活発に流通していることを意味しており、初めてのサイト売買を試みる個人が入りやすい市場が形成されている。
掲載案件の価格分布を見ると、30万円未満が44.4%、30〜100万円未満が28.2%と、低価格帯が市場の中心を占める。
法務サポートの充実度
ラッコM&Aが他のプラットフォームと一線を画す点のひとつが、無料で受けられる充実した法務サポートだ。
- 弁護士によるチャット無料相談:ラッコM&A契約弁護士にチャットで気軽に法的疑問を相談できる
- 弁護士監修の事業譲渡契約書を自動生成:取引条件に応じた契約書が自動で作成される(雛型の編集も可)
- 電子契約に自動対応:印鑑・郵送不要でスムーズに契約締結が可能
- エスクロー決済(無料):第三者が代金を一時預かりし、サイト移転完了後に売り手へ振り込む安全な決済システム
- eKYC本人確認・SMS認証:なりすまし・詐欺リスクを低減
通常、弁護士に事業譲渡契約書の作成を依頼すると数十万円の費用がかかるが、ラッコM&Aではこれが無料で提供される。初めてサイト売買に取り組む個人にとって、法的リスクを最小化しながら取引を進められる環境が整っている。
ラッコM&Aが向いている人・向いていない人
✅ 向いている人
- 個人ブログ・アフィリエイトサイトを売りたい
- SNSアカウント・YouTubeチャンネルを売買したい
- 初めてのサイト売買で安心感を重視する
- 売り手として手数料を一切かけたくない
- 少額(数万〜数百万円)の取引を考えている
- 法的サポートを受けながら進めたい
❌ 向いていない人
- 飲食店・小売店などのオフライン事業を売買したい
- 数億円規模の大型M&Aを検討している
- 製造業・医療・建設など特殊業種のM&A
- 専任担当者による手厚い仲介サポートを求める
詳しい使い方や実際の利用体験はラッコM&Aの詳細レビュー記事を参照してほしい。
③ TRANBIの特徴まとめ
TRANBI(トランビ)は、株式会社トランビ(東京都港区)が運営する国内初・国内最大級の事業承継・M&Aプラットフォームだ。2011年の創業以来、法人・個人・業種・規模を問わない汎用性の高さを武器に成長を続け、登録ユーザー数22万者超(2026年2月時点)を誇る。
手数料体系(月額制の注意点)
TRANBIは2021年に手数料体系を成約手数料型から月額定額制へ刷新した。この変更により、成約の度に大きな手数料を支払う必要がなくなり、複数案件を検討する買い手にとってコスト予測が立てやすくなった。
| プラン名 | 月額料金(税別) | 対応案件規模 |
|---|---|---|
| ベーシック | 3,980円/月 | 売却希望価格500万円以下 |
| ビジネス | 9,800円/月 | 中規模案件向け |
| エンタープライズ | 19,800円/月 | 大規模案件・複数案件対応 |
| 売り手 | 完全無料 | 成約手数料も不要 |
買い手は月額プランへの加入(契約期間6ヶ月単位)が必要だが、成約手数料は一切かからない。つまり、6ヶ月分のベーシックプランで23,880円(税別)を支払えば、何件成約しても追加費用はゼロだ。
ただし、注意点もある。無料会員は一部案件を除いて初回メッセージの送信まで可能だが、本格的な交渉を進めるには有料プランへの加入が必須となる。また、月額プランは自動更新される場合があるため、利用前に解約ポリシーを確認しておくことを推奨する。
案件の種類と規模感
TRANBIの最大の強みは、取り扱い案件の多様性にある。ラッコM&Aが主にオンライン資産に特化しているのに対し、TRANBIは文字通り「何でも」扱える。
📋 TRANBI で取引される主な業種
掲載案件数は常時2,000件以上で、直近では3,300件以上の案件が常時掲載されているとも報告されている。500万円以下のすぐに交渉できる案件だけでも200件超が並んでいる。
売り手への1案件あたりの平均交渉申込数は約15件と高く、売れないまま塩漬けになるリスクが低い。未経験者によるM&A成約率は約75%で、初めての事業売買でも成果が出やすい環境が整っている。
個人利用時のメリット・デメリット
TRANBIは「はじめてのM&AならTRANBI」を掲げ、個人ユーザーの取り込みに力を入れている。2025年のデータでは個人による成約案件の主要業種にECサイト・通販やウェブサイト・ウェブサービスが入っており、個人によるオンライン事業の売買も活発になっている。
個人向けメリット:
- 「M&Aな部」という個人向け挑戦コミュニティ(参加者5,000名超)に無料で参加できる
- eラーニング動画・セミナーで基礎から学べる
- 交渉マニュアル・契約書ひな形が無料ダウンロード可能
- 事業価値算定ツールで売却前に価値確認ができる
- 案件の代理入力サービスで登録の手間が省ける
- 2026年2月にeKYC本人確認システムを導入し、安全性が向上
個人向けデメリット:
- 買い手は交渉開始に月額プランへの加入が必要(ラッコM&Aは登録後すぐ交渉申込可能)
- サイト売買専門ではないため、Web系案件の数はラッコM&Aより少ない
- 弁護士無料相談のような専門的な法務サポートは標準装備されていない
- 電子契約・エスクローなどのシステム面はラッコM&Aほど充実していない
TRANBIが向いている人・向いていない人
✅ 向いている人
- 飲食店・小売店などのリアル店舗を売買したい
- 中小企業・法人の事業承継を検討している
- 幅広い業種から案件を探したい
- 複数の案件を並行して検討したい(月額制の恩恵)
- M&Aコミュニティで学びながら進めたい
- 地方の事業承継案件を探している
❌ 向いていない人
- アフィリエイトサイト・ブログの売買に特化したい
- 月額コストを一切かけたくない買い手
- 即座に交渉開始したい(プラン契約手続きが必要)
- 弁護士サポートを無料で受けたい
TRANBIの詳しい使い方や評判についてはTRANBI詳細レビュー記事も参考にしてほしい。まずはTRANBI公式サイトで案件を無料で閲覧することもできる。
④ 項目別比較表(10項目)
両サービスを10の視点から客観的に比較した。自分が重視する項目をチェックしながら読んでほしい。
| 比較項目 | ラッコM&A | TRANBI |
|---|---|---|
| 💰 手数料 |
売り手:無料 買い手:成約金額の5% (最低55,000円) |
売り手:無料 買い手:月額3,980円〜 (成約手数料なし) |
| 📊 案件数・成約数 |
累計成約6,275件 累計掲載12,322件超 年間成約1,578件(2025年) |
常時掲載2,000〜3,300件 登録ユーザー22万者超 平均交渉約15件/案件 |
| 🖥️ UI・使いやすさ |
◎ 非常に優れている
Google Analytics自動連携、自動査定、AI機能で操作がシンプル |
○ 標準的
多機能で充実しているが、業種多様性の分だけ項目が多め |
| ⚖️ リーガルサポート |
◎ 業界最高水準
弁護士無料チャット相談・弁護士監修契約書自動生成・電子契約・エスクロー(全部無料) |
△ 有料オプション
交渉サポートは別途有料。契約書ひな形は無料DL可能 |
| 🔰 初心者対応 |
◎ 充実
自動査定・テンプレート・AIチェック機能でプロセスがガイドされる |
◎ 充実
eラーニング・コミュニティ・交渉マニュアルで学べる環境が充実 |
| 🏢 取り扱い事業の種類 |
オンライン特化
Webサイト・ブログ・SNSアカウント・アプリが中心 |
オンライン+オフライン
飲食・小売・IT・製造・医療など全業種に対応 |
| ⚡ 成約までのスピード感 |
◎ 速い
リアルタイム譲渡機能・エスクロー自動処理で短期間での取引完了が可能 |
○ 標準的
成約事例で6〜15.5ヶ月が多い。事業規模による |
| 🔒 セキュリティ・本人確認 | eKYC本人確認・SMS認証・エスクロー決済によりリスク管理が手厚い | 2026年2月よりeKYC本人確認システム導入。案件審査制・不審ユーザー通報機能あり |
| 🎧 サポート体制 | 弁護士チャット相談(無料)、メールサポート、充実したFAQ・ナレッジベース | メールサポート、eラーニング、M&Aコミュニティ、交渉サポート(有料) |
| 🏆 実績・信頼性 |
サイト売買成約数5年連続No.1(2021〜2025年) 累計成約額44億円超 |
国内初M&Aプラットフォーム(2011年創業) Gomezランキング1位(2021・2022年) |
両プラットフォームの詳細な比較に加えて、他の選択肢も気になる場合はサイト売買プラットフォーム5社比較記事も参考にしてほしい。
⑤ 両方登録するメリット
「どちらか一方を選ぶべき」という思い込みは捨ててほしい。両方に無料登録することが、サイト売買・M&Aで成果を出す最善戦略だ。
両方登録すべき3つの理由
① 案件のカバレッジが最大化する
ラッコM&Aはオンライン資産、TRANBIはオフラインからITまで幅広い案件を持つ。両方を見ることで、市場に出ている案件の大部分を網羅できる。特に買い手として「良い案件を探している」なら、一方だけ見ていると機会損失が生じる可能性が高い。
② 価格の比較軸ができる
同じジャンルの案件をラッコM&AとTRANBIで同時に見ることで、「この規模のサイトは相場いくらか」という感覚が養われる。適正価格の判断ができるようになれば、割安な案件を見つけたときに迷わず動けるようになる。
③ 売り手にとっては両方掲載が最大露出になる
売り手手数料はラッコM&A・TRANBIともに無料。つまり、両方に掲載しても追加コストはゼロだ。2つの大型プラットフォームで同時に露出することで、最短での成約機会を最大化できる。
実際、M&A実務の現場では複数のマッチングプラットフォームを並行して活用するのは常識だ。大手仲介会社でさえ、自社のネットワークだけでなく複数の外部プラットフォームに案件を掲載する。個人・スモールM&Aでも同じ発想が有効だ。
ラッコM&AはWebサイトのリアルタイム譲渡機能や電子契約など、オンライン資産の売買に特化したスピーディな取引環境が強みだ。一方、TRANBIはコミュニティやeラーニングを通じてM&Aの知識を深めながら、オフライン事業の案件を探す環境として優れている。両者は競合ではなく、補完関係にある。
⑥ まとめ:判断フローチャート
最後に、あなたがどちらのプラットフォームを優先すべきかを判断するためのフローチャートを示す。
📋 プラットフォーム選択フローチャート
スタート:「M&Aを始めたい」
│
▼
Q1. 売りたい(または買いたい)ものは何?
│
├──【Webサイト・ブログ・SNSアカウント・アプリ】
│ │
│ ▼
│ ▶ ラッコM&A が最適
│ 売り手無料・法務サポート完備・成約数No.1
│
└──【飲食店・店舗・中小企業・その他事業】
│
▼
Q2. 取引規模は?
│
├──【小規模(500万円以下)】
│ │
│ ▼
│ ▶ TRANBI ベーシックプランが最適
│ 月額3,980円〜、成約手数料なし
│
└──【中〜大規模(500万円超)】
│
▼
Q3. 月額コストは許容できる?
│
├──【YES】
│ ▼
│ ▶ TRANBI ビジネス/エンタープライズ
│
└──【NO・わからない】
▼
▶ まず両方無料登録して比較
(ラッコM&A は常に売り手無料)
💡 迷ったときの黄金ルール
「とにかく動き出す」ことが大切だ。両プラットフォームとも無料登録だけなら費用ゼロで始められる。まずラッコM&Aに登録してWebサイト売買の全体像をつかみ、並行してTRANBIで幅広い案件をウォッチする。この組み合わせが、M&A初心者が最速で成果を出すための黄金ルートだ。
サイト売買・M&Aは、知識よりも「実際に手を動かして覚える」要素が大きい。ラッコM&Aでは弁護士サポートと電子契約が完備されているため、法的リスクを抑えながら第一歩を踏み出せる。まずは無料登録して、今どんな案件が出回っているかを眺めるところから始めてみよう。
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